メンタルヘルスについて(1)

2011年11月8日

ここ数年のIT革新で飛躍的に私たちの周りは変わってきましたし、仕事方法も随分変わって来たと思います。

どの仕事もそうですが、覚える事が多く、ストレスを抱えるのは当たり前の時代で、それはそれは悲しい事です。
今までは会社内での人間関係とかでストレスを抱えることが多かったと思いますが、ITを利用する上でさらにストレスが増えてきました。
それはITを利用する人、管理する人のストレスです。

ITが進化したことで、どこでも連絡が付き、どこでも仕事が出来るようになってしまい、ITを利用する人たちの逃げ場が無くなってしまいました。ITを管理する人たちはもっとストレスが掛かってることでしょう。24時間365日止まってはいけないシステムを管理するので、寝ている時間もいつ呼び出されるか、アラートが上がらないかヒヤヒヤものです。
そしてITの進化のスピードは待ってくれません。毎日新しい情報が飛び込んできます。
しかしそれを扱う人間である私たちの脳はITの進化スピードに対応してくれませんし、それを日常的に思っていても、どこかで歪となってストレスとなります。
ITが進化する前であれば仕事が終わって、飲みに行ってストレスを発散し、家に帰れば暖かい家族が迎えてくれて幸せな毎日を過ごしていたでしょう。サザエさん一家みたいに。
しかしITが全て悪いとは言えません。ITを利用する事で仕事も随分楽になったと思います。

少し話しがずれた様な気がします。。。

今回は私の経験として過度なストレスによって病になってしまった人、周りの人がストレスによって病になってしまった人の2つの立場を書きたいと思います。

経験というのは私自身過度のストレスによって病を発症してしまった当人ですので、そういう方達の気持ちは他の人たちよりわかるつもりです。しかし私自身は専門の医者ではないので、参考程度にお読みください。

・ストレスによって病に掛かってしまった人へ

『鬱』とか『パニック障害』などの病に侵された方たちは本当に辛いですよね?
今までの自分とはまったく違う世界に飛び込んでしまい、自分が自分ではない気がすると思います。しかし紛れも無く自分に起きているということを認識してください。
会社に行こうとしても身体が動かず、吐き気が出て、電車に乗れば自分が死んでしまうのではないかと恐怖感を感じたり、やっと会社に着けば影で『さぼり』とか言われてしまう。そんなこんなで会社に行こうとしても身体が拒否反応を起こしてしまう。自分では「そんなことはないはず」と思っても脳が拒否反応を起こしてしまいます。まさに悪循環。

いざ病院に行こうとしても、精神科やメンタルヘルス科、心療内科もなんだか自分のプライドが拒否してしまう。そんな感じではないでしょうか?
確かに『鬱』とかは世間一般的に知られてはいるけど、いまだ精神科などへの通院はハードルは高いと思います。まず第一に自分自身のプライドが許してくれません。
しかし、ここで言いたい『まずは病院へ行け!』。

病院へ行けば専門の医者が自分の症状を聞いてくれて、症状のあった薬を出してくれます。
医者がアドバイスを出してくれるでしょう。
そこで、ここで言いたい『医者の言う事は全て鵜呑みにするな!

ん?病院へ行けというが、医者の言う事は全て鵜呑みにするなとはどういう事だ?と矛盾に思うかもしれないけど、その通りです。
恐らく医者からは『大変だったね』とか『無理をしなくていいよ』とか言われると思います。
そこが問題です。
『大変だったね』というのは既に終わった事のように言われますが、これからが大変なのです。
『無理をしなくていいよ』というのは、お決まり文句です。
よく鬱病に掛かってしまった人へは『頑張れ』とかは禁句と言われますが、本人が頑張らなくては病気は治りません!きつい事を言っていると思いますが、病気が治るには本人の頑張りが必要です。
それでも頑張ってるという方、もっと頑張ってください。
個人的には病院で出される薬は補助的な役割でしかないと思ってます。脳内物質の分泌を良くしたりするものです。
女性ならこれから結婚をしたりして、子供が欲しいなどと考えたりするかもしれませんが、本来飲まなくてもいい薬を飲むので、身体にはよくありません。長く飲めば飲むほど、離脱作用が半端なく辛くなります。
男性ならずっと働かなくてはならないので、いかに早く従来の自分を取り戻して復帰するかです。最近の女性は結婚後引退ということを考えるより、仕事を続けたいと思っている方もいるでしょう。
ここで誤解されては困りますが、薬は飲むな、ということではありません。
症状を抑えるのであれば飲んでください。自分で勝手に決めず、療法・用量をきちっと守って。
そしてここからが勇気が必要です。

薬で症状が抑えられたなら、行動開始です。まず勇気を振り絞って『家を出ましょう』。
家を出るっと言っても親元を離れるとかではなく、玄関から一歩外に出るということです。
そこが私が『頑張れ!』という部分です。
さらにここで勘違いしてはならないのが、症状が安定してない時には頑張らないでください。
言っている事がイチイチ矛盾していると思いますが、そんなものです。
症状が安定している時には頑張る、安定しなければ頑張らない、ということです。

近所を歩くなり、出来るのであれば買い物をしてなるべく外に出る行動を行ってください。
マラソンとかもいいですが、それぞれの症状によると思います。行動療法とか言われたりしますね。
それが出来るようになったら、今度はもう少し人が多い場所を目指してください。
人ゴミにチャレンジです。大きなショッピングセンター等がいいです。もし気分が悪くなったらトイレに駆け込んで、気持ちが落ち着くまで個室で待機するなどしてください。恐らく数分で症状が回復するはずです。
そう、ここで重要なのは、パニック発作などの病的な発作は起きても数分から十数分で症状が回復するところです。死にそうな感じになるけど、死にはしません。意思をしっかり持ってください。

そして今度は『人となるべく話せ!』ということです。
ITが進化して連絡などはメールで解決されてしまいがちですが、人間本来の話すというアクションを重点的に行ってください。近親者でも友達でも仕事仲間でも誰でもいいです。
話すというアクションが大事です。人間は話すということで少なからずストレスが発散されます。自分の病気のことを素直に話すことが出来れば、尚更良いです。それで自分のプライドの壁が一枚壊せます。自分の病気の事を聞いて離れていくような方は、そこまでの人だったという事です。

余談ですが私も症状を親や友人に話すのには躊躇しました。
親は古い考えの持ち主なので、『○○が狂った』とか『おかしくなった』とか言います。でも周りの理解がないと症状は回復されないと思ったので、カミングアウトしました。あ、カミングアウトってのは大げさかもしれません。
友人とドライブに出掛けても発作は出ます。その際友人は『う~、う~、気持ち悪い』とかいう私に対して『うるさい!踏ん張れ!』と喝を入れてくれました。思えばあれが無ければ、車に乗ることさえ嫌がっていたのかもしれません。

さてさて、また話がずれてしまいましたが、今まで書いてきたことは皆さんが今まで当たり前に出来ていた事だと思います。その当たり前の事が出来なくなっているので、自分の脳みそにこれが当たり前に事だと認識させる訓練と言えます。
日常的に生活することまで復活してしまえば、あとは応用です。
電車では最初は各駅に乗って、次は快速にチャレンジなどなど。順を追って行動範囲を広げていってください。

頑張れ!

周りの人がストレスによって病に掛かってしまった人に対しては、メンタルヘルスについて(2)です。

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