『最悪を想定し、楽観的に行動する』
タイトルの言葉は佐々淳行さんの講演の際に印象に残った言葉です。
佐々淳行さんといえば初代内閣安全保障室長であり、映画『突入せよ!あさま山荘事件』(2002年)の役所広司さんが演じたその人です。
佐々淳行さんは現在では危機管理についての講演を全国で行っております。
佐々淳行ホームページ
情報システムを預かる身ではシステムトラブルとは常に隣り合わせの状態だと思います。
システムを導入するにあたって私は『最悪を想定し、楽観的に行動する』という言葉を常に頭に浮かべてしまいます。
この状態でシステムは安定運用出来るのか?
システムに問題が発生した場合の対処方法は?
バックアップは問題ないのか?
もしバックアップデータが損傷していた場合は?
などなど。。。
こう考えてるとシステム導入には二の足を踏む状態で、導入には時間を掛けてしまいます。
しかし、私個人はこれでいいと思います。
スピードを求めて導入しても、あとで困るのは自分です。他の人は苦情を言うだけです。
逆にスピード導入を行う人のリスク管理はどうなっているのか知りたいです。
考えてもみてください。
もし自分が家を買う時に、不動産屋さんの最初の1軒目で即決しますか?
周りの環境や他社との比較などを行いませんか?
長い期間利用する物に対して即決で判断するのはリスクが高いと思います。
システム導入も同じです。
長い期間利用するなら、それなりに下調べが必要です。
もちろん導入に向けて同じようなシステムを検証する必要もあります。
だとしたら、最悪を想定して、色々準備を行った後に導入すればいいのではないでしょうか?
最悪を想定して導入するので、あとは楽観的に構えておけばいいのです。
だって、最悪を想定してるので、それ以上の最悪の事態はあまり起こり得ないのだから、気持ちも楽になるでしょうw
まぁそれ以上の最悪な事態は『想定の範囲外』ってことで勉強になったと思いましょうw
ただし、この考えが通じず、その行動はネガティブだと拒否反応を起こす人がいます。
そういう人に限ってトラブルが起きると真っ先に苦情を言って来ます。
困った人達です。
もしそれでもスピード導入を追い求めるであれば、情シスに丸投げではなく、責任位はを取ってもらいたいものです。
『私がこのシステムの導入を急がせたので、責任は私にある。』と公言してもらいたい。
最後に勘違いしてはならないのは、時間を掛けなくてもいい事にはなるべく時間を掛けない。
ベンダーへ見積もり依頼をして、いつまでも待ち状態を保っていては時間の無駄と言える。
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