オフィスの監視カメラを保存容量無制限で安価に設置する

2017年9月14日

今まで監視カメラからBNC同軸ケーブルを経由し、監視カメラとセットで購入したVMS(ビデオマネジメントシステム)へ映像を保存していた。
しかし、VMSのHDD容量は1TBで監視カメラ4つでも1か月で殆ど容量を消費してしまうので、最低でも6か月は残したいなぁと思ってたら、オフィスの移転話が来た。
今回はオフィス移転をきっかけにオフィスの監視カメラの仕組みを変えた取り組みの話です。

用意したもの

IPカメラ(弾丸タイプ、価格はAmazonで5,000円程度、PoE対応、1080P HD 130万画素、36個赤外線LED、IR-CUT):8個

Milesight Lite(VMSとしてのWindowsソフトウエア)

Googleフォト(WindowsソフトウエアとしてGoogleフォトバックアップを利用)これを最終的な保存場所とする

PC(Core-i3、メモリ4GB、HDD250GB)VMSの動作PC及び録画ファイルの一時保管先

PoE対応HUB(GS510TP):1台(定価55,000円位)

PCについては今まで使っていた物で、VMSからの録画ファイルを一時的に蓄積するために利用。
普通はカメラ8台でVMSセット(BNC同軸ケーブル接続)で大体13~16万円位ですかね?

IPカメラはPoE対応としているので、余計な電源ケーブルがいらなくなるし、IPカメラの増設する分だけPoE対応HUBも追加する。
BNC同軸ケーブルだとカメラ増設時にはVMS自体も増設しなくてなならなくなるし、一元管理が出来なくなってしまう。

IPカメラの画素数は100万画素以下だと顔の認識がしずらいので使い物にならないです。

 

録画ファイル保存方法

今回は録画ファイルをなるべく長い期間(できれば期間を気にせずに)保存したかったので、最終的な保存先はG Suiteで契約しているGoogleドライブ内(厳密にはGoogleフォト)に保存するようにしております。

1.IPカメラから届く録画データをMilesite Liteで受け取る。保存先はC:\VMS配下。

2.Googleフォトバックアップを利用し、C:\VMS内に保存された録画ファイルを自動的にGoogleフォトにバックアップ

3.このままだとPCのHDD容量を使い切ってしまうので、VBSかなんかで過去の日付フォルダ内を削除するように動かし、これをWindowsタスクに登録する

 

たったこれだけ。
G Suite契約でGoogleドライブ容量無制限に契約しなくとも、Googleフォトバックアップで「高画質」を選択するとこれまた容量無制限でアップロードできるらしいけど確認はしていない。

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追記(2017/08/24)
GoogleフォトバックアップとDriveが統合され、『Backup and Sync』が公開されました