Windows8を試す
今更ながらWindows8の評価検証を行ってみた。
操作感などは、他Webページに書かれているので、今回はもうちょっと踏み込んで機能を確認してみた。
検証したOSはWindows8 Pro。
機器はThinkPad X200を利用。
Windows8 スタートメニューについて
他Webページにも色々書かれてますが、Windows8にはスタートメニューが無い。
WindowsXPやWindowsVista、そしてWindows7にて長年利用していたユーザーでは、まずここから始まる操作で困ってしまうと思う。
実際私も同様でした。そこで別途ソフトウエアを利用して、スタートメニューを復活させる。
色々似たようなソフトウエアが存在するけど、IObitが公開している「Start Menu 8」が扱い易かったです。
Windows8 BitLockerについて
Windows7でも特定のバージョンではHDD暗号化ソフトとしてBitLockerが利用可能でしたが、Windows8 Proにも付属されてます。「コントロールパネル」からBitLockerを選択すると、暗号化が可能となるが、通常のWindowsログオンとは別途に認証を設けようとすると、ローカルグループポリシーから設定を行う必要がある。
ポリシーにて行えることは限られているので、企業の情報セキュリティポリシーによくある「○○日後に強制的にパスワード変更を行う」などの機能は存在しない。なので定期的にパスワード変更を行う場合は、そのPC利用者の判断に任せなくてはならない。大部分の方はパスワード変更など言われても行わないと思うが。。。
他のHDD暗号化ソフトと同様にHDD全体を暗号化しているはずだが、実際はLinuxなどでブートさせた後、該当ディスクを確認すると、Desktop.iniなどが見えてしまう。それ以外のファイルは見れないので安全と言えば安全だけど、ディスクの存在自体が認識されてしまうと、どこからか情報が漏れてしまうのではないかと心配したりする。
暗号化したドライブの復号化は「コントロールパネル」のBitLockerから出来るが、もしOS自体が壊れてしまった場合、強制復号化という機能が存在しない(と思う)ので、OSが死んだら中身のデータともサヨナラとなってしまう可能性があるので、非常に危険な感じがする。
Windows8 セーフモードについて
OSに何らかの不具合があり、セーフモードで立ち上げる必要がある場合は、「F8」からセーフモードを起動というのがWindowsを扱う上ではデフォルトと思うが、Windows8には起動時に「F8」を押しても何も動作が変わらない。ということでセーフモードや前回正常起動時の構成とかが利用出来なくなっている。
それではセーフモードはどうやって起動させるかというと、Windows8にログオンした後、[設定]→[PC設定の変更]→[全般]→[PCの起動をカスタマイズする]から行う。
セーフモードとかはOSに不具合があった場合とかで、利用することが多いと思うが、Windows8ではOSが起動してからではないと、セーフモードに行けない。これでOSが起動しなかった場合は、どうすれば良いのか個人的に疑問に思う。
Windows8 今回の検証について
操作感などは数か月も使えば慣れると思うし、OS起動もインストール直後というのもあり、割と早い。
しかし、細かいところを見ていくと、まだまだ実用に適していない感じがする。個人利用ならまだマシだと思うが、法人利用となると、トラブル対応方法が確立されていないと厄介だ。今回のセーフモード起動に関してもOSが起動してからの設定となるので、「OSは壊れることは無い」という前提条件が整えば、利用しても問題ないと感じる。また、一部グループポリシーも動作しなかったりするので、導入の際は綿密に検証を行う必要がある。
この記事を書いている2か月後にはWindows8.1が発売されるが、それに期待してみる価値は若干残しているが、多大な期待はしない方が良い。場合によってはWindowsMeやWindowsVistaの二の舞になりかねない。。。
Windows8.1 Preview版では、改善されているようには感じられない。
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