メンタルヘルスについて(2)

2011年11月8日

メンタルヘルスについて(1)の続きです。

前回は「ストレスによって病に掛かってしまった人」に向けて書きました。
今回は「周りの人がストレスによって病になってしまった人」に対して書きます。

・周りの人がストレスによって病になってしまった人へ

まず最初に他の人が同じようにならないように環境を見直してみましょう。
・特定の人に残業が偏ってませんか?
・質問を受け付けない雰囲気になってませんか?
・仕事を押し付けてませんか?
・言葉使いは乱暴になってませんか?
・「これはあなたのため」とか理由付けしてませんか?
・人間関係は良好ですか?
・仕事のみの会話しかしてませんか?
・回答が難しい質問を出してませんか?

まだまだ沢山ありそうですが、仕事をしていく上でストレスというのは当たり前だと思いますが、ストレスとなる原因は見直すべきだと感じます。
これについては、個人個人で行ってもそれなりに効果はありますが、部署全体・会社全体でやると更に効果を発します。

そして病に侵されてしまった人に対し『さぼり』とかのレッテルは貼らないでください。
「あの人、自称鬱だから」という事も禁止してください。
自称鬱という人は限りなく予備軍に近い人だと思います。

また、これ以上増えない様に、周囲を見回してください。
・疲れた顔をしている人
・最近遅刻が多くなった人
・いつも一人で過ごしている人
・明るい時と暗い時に差がある人

その人に対して事情を聞くとしても、出来るだけマンツーマンで話をしてください。
出来る限り親身に話しましょう。
ただし、就業後飲みに連れて行ってそこで事情を聞こうなどと思わないでください
人によってはそういう付き合いがストレスの原因になっている可能性があります。
また、長時間話合いをするのも避けましょう。お互い疲れます。
さらに『大丈夫?』などと聞かないようにしましょう。大抵は『大丈夫です』と返答してしまいます。
返答に対して否定するのも決め付ける事も禁止です。

とまぁ、これまたまだまだありそうですが、周りの人は大変気をつけなくてはいけません。
ついうっかりの一言でひどく傷つく場合がありますので、言葉選びは慎重にお願いします。

これまでは環境を見直しし、予備軍となる人を増やさないためですが、実際に病に掛かってしまった人への接し方ですが、人それぞれなので難しいです。

一人にして欲しい人への過剰接触は逆効果ですし、寂しがる人への放置も逆効果です。
本当に人それぞれだと思います。
場合によっては3ヶ月程度の休職もありだと思いますが、それを「自分は必要とされてない」と感じてしまう人もいます
「じゃぁ、どうすれば?」と思うかも知れませんが、本当に難しいです。
会社では仲の良い人がいたとしても、プライベートまで仲が良いとは言えません。
残る手段は本人に聞くことです。上司と部下、社員同士という壁をやぶって話をして解決方法を探してください。お互いの立場関係なく、文字通り腹を割って。ただし威圧的・否定的な態度は禁止です。

ここまで気を使って接すると自分自身も病に掛かってしまいますよね?
その通りだと思います。
こういった病気は連鎖を引き起こしますし、連鎖に引き込まれない様にするには『自分の気持ちに大きな壁を作る』
ことだと私は思います。
親身に話し合ったとして、その感情をそのまま受け入れてしまいますと、引き込まれます。
ですので、親身に話し合いをしますが、自分の心の奥底まで持って行って解釈しようとせず、一歩踏みとどまってください。
自分自身も一人の人間です。感動すれば涙も出るし、悲しくても涙が出ます。
その一歩手前で踏みとどまるのです。
難しいですか?
ならば相手の言葉と自分の言葉を一度頭の中で文章として思い浮かべてください。
ワンクッション置く事でそれなりの効果は出ます。
恐怖映画を音声無しで観てみたり、感動映画を字幕のみしか観ないとかそういったニュアンスもありかもしれません。

とまぁ、長々と書いてきましたが、こういった病はお互いに辛いです。
最善策はそうならないように環境作りをすることでしょうが、社員一人ひとりにあった環境作りは非常に難しいと思います。
ですので、出来る限りで良いので、出来る範囲から始めていってはいかがでしょうか?
自分自身が病に掛からないためにも。
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